- 島根鳥取へ行く前のこと
- 島根鳥取旅行1日目
- 川京で創作郷土料理を楽しむ
- 島根鳥取旅行2日目その1(出雲大社)
- 島根鳥取旅行2日目その2(日御碕)
- 島根鳥取旅行2日目その3(稲佐の浜~島根県立古代出雲歴史博物館)
- 島根鳥取旅行2日目その4(昼食とおやつ)
- 島根鳥取旅行2日目その5(旧大社駅~出西窯~一畑電車)
- 島根鳥取旅行3日目その1(境港)
- 島根鳥取旅行3日目その2(昼食~美保神社)
昼食は、ガイドブックに載っていてネットの口コミ評価も高い魚山亭へ。駅から歩いて30分ほどなので、歩くことに慣れている我々は歩き出したものの、2日間の強行軍で思った以上に疲労を蓄積していたため、店に着いたころにはヨロヨロに…
一番人気の特上魚山丼に。1000円ちょっとだったと思う。見た目は良いけど、けど……味はとっても普通…!開店と同時に行っても待ったし、お店を出た時には大行列していたけれど、この立地とこの味でそんなに待つほどの…?という感じがする。しかも接客が、この旅行で初めてとっても雑で残念だった。リピなしです(^ν^)
さてここからまた境港駅に戻ろう…と思ったものの足がない。バスもなければタクシーも走ってない。歩く体力も残っていない。というわけで、店の人にタクシー会社の番号をもらって電話。のどかな海を眺めながらタクシーを待った。タクシーの運転手も「あの店大人気でしょうー、どの本にも載ってるし。でも不便な場所にあるしねえ…」と言葉を濁されたので、そういうことなんだろうなと思った。
神戸ベーカリーで予約していたパンを受け取り、荷物を駅のコインロッカーへ預け、美保神社へバスで向かうことに。
まず境港駅前から美保関コミュニティバスの境港線に乗り、終点の宇井渡船場へ。そこから美保関コミュニティバスの美保関線に乗り換え、美保神社入り口で降りる。
そういうわけで、宇井渡船場まで向かっていたのだが、途中で自分たちが平日の時刻を見ていたことに気づく。このままだと、宇井渡船場から乗ろうとしているバスが来るのは1時間以上後。なんという初歩的ミス…。土日祝日は本数が減ってしまうのに、時刻表の▲を見落としていたんですね。うっかり。乗り換え案内アプリもgoogleも、ここでは何の役にも立たないよ…
喫茶店とかあるかな?と期待していた乗り換えの宇井渡船場の周りには、本当に何もなかった。マジで何もなかった。人すらいない。海しかない。それもそんなに絶景というわけではない。しかたなくまたタクシーを呼び、美保神社へ。2500円くらいかかったと思う。
帰りは宇井渡船場までバスに乗り、タクシーを事前に呼んでおいてそこから境港駅までタクシー(2500円くらい)という手段をとった。
3日目はバスで余裕かなと思っていたけれど、3日目こそレンタカー必須のエリアだった。次回は、五本松公園や美保関灯台、笹子ビーチにも行ってみたいので、始めからレンタカーにしたいと思う。
美保神社。ここは三穂津姫命(みほつひめのみこと)・事代主神(ことしろぬしのかみ)の二柱が祀られている。
ウ・ン・チ・ク
『古事記』には、天地が分かれて高天原に最初に現れたのが、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、次に高御産巣日神(たかみむすひのかみ)、そして神産巣日神(かみむすひのかみ)の「造化三神」と書かれている。アメノミナカヌシ神は象徴的な存在で、タカミムスビ神は高天原系、カミムスビ神は国津神系とされている。(ちなみに八百万の神を生み出したイザナギとイザナミは、「造化三神」のあと2神挟んでから7代目に現れた神々)
ミホツ姫はそのタカミムスビ神の娘で、国譲りが行われた後オオクニヌシの妻となった。オオクニヌシにはすでに妻が複数いたし、正妻にはスサノオの娘であるスセリ姫もいたにも関わらず…。
そして前述したとおり、コトシロヌシはオオクニヌシの息子。釣りをしていたり、国譲り後に海に潜って消えたことから、七福神の「エビス様」と同一視されている。なぜオオクニヌシが、国譲りの際に息子たちの判断を仰ぎ、かつコトシロヌシの言葉に重きを置いたのかというと、名前の「コトシロ」が「言知る」の意味ということからもわかるように、彼が神の言葉を聞くことができるシャーマンであり、「造化三神」のひとりで国津神系のカミムスビ神の神託を仰いだからと言われている。
しかし、なぜ高天原から遣わされた天津神の義母と一緒に、侵略された国津神オオクニヌシの息子コトシロヌシが祀られているのか…、ということに関しては、諸説あるのでここでは割愛する。
ここは…すごく好きな神社だ…!と、鳥居をくぐった瞬間に思った。
美保神社の創建年代は不明らしいが、境内からは、古墳時代において何らかの祭祀が行われていたことが窺える勾玉の破片や、雨乞いの儀式で使用されたと推測される土馬などが発掘されている。また、奈良時代に成立した『出雲国風土記』にもこの社の記載があるという。
文化10年(1813)に造営された本殿。ミホツ姫とコトシロヌシ両方を並べて祀っているこの本殿は、大社造を二棟並立した「美保造」または「比翼大社造」と呼ばれる全国でほぼ唯一の特殊な形式で、国の重要文化財に指定されている。出雲大社より雰囲気があるように感じた…
エビス様なので、絵馬には鯛が描かれ釣竿っぽいのが楽しい
鳥居の向こう側に、すぐ海があるのがまた良い
おだやかな湾内
山陰名物、白イカ。美保神社の入り口にある土産物屋でいただける。ちょっと高いけど、むっちりと甘く、とても美味しかった。鳥居を背に左手の女性がやっているお店でいただいたら、おばあちゃんが作ったイカの塩辛やらなんやらを出してくれ、話もできてとても楽しかった
宇井渡船場行きのコミュニティバスの時間まで少しあったので、オシャレな喫茶店クリフネへ*1
ごちそうさまでした。時間があればもっとゆっくりしていきたかったな
マンホールも鯛。
宇井渡船場に着いたら、呼んでおいたタクシーで境港駅へ。ロッカーに預けた荷物を出して、シャトルバス*2で松江に向かう。途中、大根島という島を経由するのだが、そこにダイハツのCMに登場した「ベタ踏み坂」がある。
ただ、境港から松江へ行く時は下り坂で、どれだけの傾斜があるのかいまいちわからなかった。確認したかったら、レンタカーで松江から境港に行くのが良いと思う。(といっても米子から境港までの境線ルートは捨てがたい…)
ところで、このバスがまたものすごく揺れた。島根にきてから特急やくも、一畑電車と揺れが激しかったが、このシャトルバス(一畑バス)はアトラクションに乗っているかのように身体が弾むほど揺れた。なんなんでしょう…。レンタカーで走っているときに揺れはまったく感じなかったので、道が悪いというわけではないと思う。払い下げの車両が問題なんだろうか。
松江駅でお土産をあわただしく購入。赤てんやお菓子、仁多米などなど一通り。惜しむらくは、水木しげるロードで土産物屋をゆっくり見られなかったこと。松江には水木しげる関連はあまりそろっていない
松江の一畑百貨店には童子がいるので、良かったら探してみてください
特急やくもに乗り込み、一畑百貨店の地下で購入した割引「のどぐろたっぷり握り」と、松江の地ビール「ビアへるん」をいただく。地ビール工場、行けなかったなあ…
気づけば特急やくもの揺れにも慣れていた。
行きたい場所がありすぎて2泊3日ではとてもまわれなかったし、また島根に行きたい、鳥取も境港だけだから他の場所にも行ってみたい、行ってみたいが、次は飛行機で行こうと思う…
おまけ。妖怪ポストから自分宛に送ったハガキ。消印がスペシャルバージョンなのだった。
おしまい