晴れ。うっすら緊張しながら起床。お岩さん続行中。マロとキヨコの朝食を用意して、洗濯と家の掃除。六太は朝食を期待してドアの前に待っているくらい調子がよさそうだったので、病院に連れて行くことにした。
夫が六太を抱っこしている間に扉を閉め、部屋から逃げないようにしてからキャリーバッグに入れることを試みる。夫は六太に噛まれ、引っ掻かれて手を離してしまったが、逃げてきたところを私がキャリーに入れることに成功した。ふと、足に温かいものを感じる。六太が漏らしたおしっこだった。怖い思いをさせていることに罪悪感を覚える。
病院でフルコースの検査。観念したようでされるがままだった。終わりごろにうんちを漏らす。
結果は厳しいものだった。投薬でどうにかなるのであればと思い連れて行ったが、そう甘くはなかった。先は長くないと言われたので、六太には自宅でゆっくり過ごしてほしいことを夫と確認し合い、先生にそれを伝えると理解してくれた。
帰宅後、すぐキャリーから出てきたが、よろよろと踵を床につけて歩きテレビ下に横たわってしまう。体温も下がっているようなので床暖をつける。何か口にしてほしくて差し出したにゃんスプーンを食べてくれた。なんていい子なんだろう。
夕飯は、白菜・豚バラ・春雨の土鍋蒸し、にんじんとツナのごまあえサラダ、ご飯。食欲はなかったが、食べないとだめだと思って予定通り作った。温まって少し身体が弛んだ。
六太を優しく撫でながら、怖かったね、怖い思いさせてごめんね、えらかったね、いい猫だね、ありがとうね、と声をかけ続けたら、安心したのかテレビ下から移動して爪とぎの上に乗ったり猫ベッドで横になるようになった。水なら飲むかなと差し出すと、ごくごく飲む。足腰にも力が少しずつ戻ってきたようでジャンプして椅子の上に乗ったりする。固形物はまだ食べないけど、明日はどうだろう。読めない。マチ子の時は食べなくなってからだいぶ頑張ってくれたけど……。