「別れる決心」

「別れる決心」を観ました。「オールド・ボーイ」や「親切なクムジャさん」、「お嬢さん」などのパク・チャヌク監督の新作です。いずれも好きな作品なので楽しみにしていました。

以下、ネタバレ。

 

サスペンスとメロドラマが同時進行するのだけど、見せ方が複雑なのもあって二人の世界に没入しづらいし長く感じた。あとこれは私の問題なんだけど、認知症のおばあさんを利用したアリバイのトリックが何か他の話でも見た気がして、それが気になって集中できなかった。

「あなたの未解決事件になりたい」って冷静になると小っ恥ずかしいけどあの二人にとってはとっても甘美な言葉ですよね。それにうっとりできなかったのは残念だった。「品とはどこから来るか?誇りです」というセリフは好き。

性的な映像がほぼないのに情緒的かつ官能的なのは非常に好みだった。私にとっての至高は「羊たちの沈黙」でクラリスとレクターの指がほんの一瞬触れ合うやつなので……。

というわけで、今までの作品と比べるといまいち入り込めなかったかな〜。素敵なシーンはたくさんあったんだけどな〜。どうやらパンフレットが素敵なようですが、これぞ!と思わない作品の物を買ってもね。