『カラフル』というベストセラー本の映画が先日公開になりました。完全にこのサイト名と被っていますが、あとから「あら同じ」と気づいたので、本に出てくるようなメッセージや意味とは無関係です。印象に残りすぎないけど覚えやすいカタカナ4文字で何かないかなと考えて、パッと浮かんだのがカラフルでした。時々“カラフル+ネタバレ”で検索してくる方がいるのですが、紛らわしくて大変申し訳ございません…。ただまあ一応、気づいてから原作も読みまして、映画も観てまいりました。
原作がとても良かったので映画もそれなりに楽しみにして行ったのですが、席に着くと隣の男性から饐えた臭いが…。その臭いのせいで映画にまったく集中できず、心が極端に狭くなった私は、たどたどしいアフレコにモヤモヤし、「なんだこれ中学生日記か」「なぜ関西弁…」「なぜ電車…」「宮崎あおいはこういうダサいテンプレみたいな女生徒の声をやることで何を得ようとしてるの?」「私だって陶芸やりたい」と心のなかで悪態をつきまくり最後はだいぶ八つ当たり気味だったのですが、最後の家族のシーンでは涙目に…。クレヨンしんちゃんの監督に完全にしてやられていました。冷静になって思い返せば、それなりにきちんと原作の良いところを映画としてまとめていたし、家族の描き方がもっと優しくて良かったと思います。俳優が声をあてていたのも最初はモヤッとしていたものの、あの映画のリズムには合ってるのかも…と思えたり。やつれ系美女であるところの麻生久美子が苦悩するお母さん役というのもなかなかでした。まあ、でも、なんで声優使わないの?とも思う…。饐えた臭いに邪魔されない家で、もう一度観たいです。