日記

起きて掃除して、スカーレットとあさイチ見て寝。スカーレット、また父親が酔っ払って帰ってきたと思ったら娘(喜美子)の名前を連呼していてゾッとした。自分の思い通りになる女扱い。それをどう乗り越えていくのか…。喜美子、頑張るんやで…。

そして赤毛のアンがついに最終回を迎えてしまった。

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アンとギルバートが仲直りするシーン。ギルが内定していたアボンリーの学校の教師枠をアンに譲ったので、アンがお礼を言い握手を求めるのだけど、照れてすぐ手を引っ込めようとするのを離さないギル。もうね、ギルはアンが好きすぎるからね。 14話でアンがギルの頭に石板を打ち下ろしてから50話までずっと、ギルはアンのことが好きだったんだなあ。

奨学金を諦めたアンを心配してわざわざ街から飛んで来たジョセフィンおばさまにアンが「ミス・パリー、なんてご親切なんでしょう。私のことをそんなに心配して下さるなんて。私、今度くらい人の親切が身にしみたことはありません。そして傍目から見れば不幸や不運に見えるかも知れないことが、普段分からなかった人の心の奥深い暖かさや強さに触れたり、自分の心を試すまたとない機会なんだということを、つくづく思い知らされました。」と言うのは、周囲の人々から生かされていることを身にしみたアンの気持ちがこもっている。そしてそれは最後、手紙を書くシーンへと繋がっていく。

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「(略)本当に、道にはいつでも曲がり角があるものですね。新たな角を曲がった時、その先に何を見出すか、私はそこに希望と夢を託してこの決断をしたつもりでした。でも、狭いように見えるこの道を、曲がりくねりながらゆっくりと歩み始めた時、地平線に向かってひたすら走り続けていた頃に比べ、周りの美しいものや人の情けに触れることが多くなったような気がするのです。(略)私は今、何の後悔もなく、安らぎに満ちてこの世の素晴らしさを褒め称えることができます。ブラウニングのあの一説のように。"神は天にいまし  すべて世はこともなし"」

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そしてアンの窓辺からゆっくりと遠ざかっていくカメラ…。静かで、余韻を残すとても良いエンディングだった。今まで映画(1985年版)が至高と思っていたけれど、アニメ版も素晴らしかった。50話の中でとても丁寧にアンと周囲の人々との関係を描いていたと思う。やっぱり高畑勲はすごいや。高畑勲や漫画映画について興味を持たせてくれた朝ドラ「なつぞら」にも感謝です。

ちなみにエヴァネルフのシンボルマークにも、ブラウニングの一節が書かれているとか。

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God's in his heaven,all's right with the world. ほんとだ…。なんかただの模様だと思ってた…。