晴れて寒い。寒いが防寒し過ぎて暑かった。これなら本当に真冬のディズニーもいける気がする。
さてさて22時に就寝した私でしたが、2時前に目が覚めてしまい早起きすぎわろたとなる。夫のいびきもあって再入眠に失敗。睡眠不足♪と小さく口ずさみながら、朝風呂に入りに起き上がる。汗をあまりかきたくないからさっと入っただけだけど、身体が少し軽くなったので温泉はすごいな。部屋に戻ると夫はまだ寝ていたので羨ましく思いながら起こした。朝食はホテルの朝食ビュッフェ。昨夜のビュッフェでやり過ぎたので朝は控えめにと思いつつそこそこ食べた。
まずは、9時オープンの箱根ラリック美術館へ。20分前に着いたらPPだった。スタッフの方達が門の前を通りかかるたび、すみませんしばらくお待ちくださいと恐縮されるので、全然大丈夫です!と笑顔で応える。ラーメン屋で鍛えた待ち力(ぢから)を舐めるなよ?とか言い合っていたら開門時間となった。
即、レストラン入り口前にある受付に向かう。目当ては館内にあるオリエント急行の車両内にあるカフェ。当日先着順に現地で予約するという方法しかないので前のめりになってしまった。もちろん一番に予約完了。カフェは10時からのため、美術館を先に見て回ることに。完全に貸切状態でゆっくりじっくり鑑賞できた。ルネ・ラリックの作品を見るのはおそらく初めてだったが、素敵だし興味深かった。自然界の植物や生物をモチーフにしている作品が多く、色合いも華美でなくシンプル。ひっくり返っているセミの花器なんかは目を背けたくなるリアルさで、なぜ作った……と思ったけど。ラリックの仕事は幅広くて見飽きなかったが、やはり転機となった香水瓶に心惹かれた。
時間になったのでオリエント急行の車両前に行く。
じゃじゃーん。本物のオリエント急行の車両です。最初にこの車両が運ばれてきた時の映像を見せられるのが、免許の更新の時を思い出してちょっと面白かった。
乗車券。切符をちゃんと切ってくれるのがときめきポイント。
お茶とデザートのセットです。ブラマンジェに金木犀ソースがかかっているデザート、お茶はレモンとミントのブレンドティーにしてみた。
このエレガントさ。
ラリックによる装飾。この車両だけで、150枚以上のガラスパネルが室内に貼りめぐらされているそう。
天井の明かりもラリックによるもの。チューリップかな?可愛い。
あっという間に下車する時間に。こんな車両で旅に出た人たちが羨ましい。帰り際、スタッフが写真を撮ってくれます。旅の良い思い出になった。
お気に入りの美術館になりました。次回はレストランで食事したいな。
次に歩いて向かったのは、箱根ガラスの森美術館。
鉄板料理で有名なうかいが手掛ける美術館だそうで、ヴェネチアの風景を再現している。ちょっとしたテーマパークに来たような感じ。
シャンデリアどーん!
ソリどーん!そしてそこらじゅうキラッキラしている。
スライムみたいなガラス作品。
口に手を差し込むと消毒液が出る仕組み。変色してしまってちょっと怖い。
ちょうど「ーヴェネチア、プラハ、パリー 三都ガラス物語」という企画展をやっていて、ヴェネチアングラスがたくさん展示されていた。むかーしヴェニスに行った時に母が真っ赤なヴェネチアングラスを買っていたことを懐かしんだりしながら鑑賞。かなりの展示量で見応えがあった。ラリックとはまた違うガラス作品を堪能。ミュージアムショップも広かったが、残念ながら好みとは違ったので何も買わず。
お昼は園内にあるカフェレストランで。
うかいの名前が入っているメニューがよかろうと、うかい特選牛ボロネーゼを選ぶ。疲れていたからか濃く感じたけど味は良かった。
お腹も満たされて美術館も堪能したので、次の目的地へ向かう。
15分くらい歩いて長安寺へ。地味なお寺のようだけど紅葉が綺麗で雰囲気が良かった。御朱印も頂く。
さらに20分歩いて公時神社に向かう。公時神社は金時山山麓にある神社で、金太郎のモデルになった平安時代後期の武士、源頼光に仕え四天王の1人に数えられた坂田公時が祭神として祀られている。
公時神社の公衆トイレが突然のエヴァコラボでちょっとテンションが上がる。
金太郎とコラボしてる絵が可愛い。
着きました。金時山へのハイキングコースが始まる場所に建っているので、ハイキングの格好をした人も目立つ。
なぜか烏骨鶏がたくさんいた。一羽の烏骨鶏が他の烏骨鶏を追い回していて、烏骨鶏界にも悪ガキがいるんだ(トサカがまだない若鳥だった)と面白かったです。
金太郎と言ったらの熊もいるよ。
マサカリもある。パワースポットになっているらしいのに、完全に気づかず通り過ぎてしまい、後から社務所の方に聞いて見に行った。御朱印も頂く。ハンコが金太郎の絵で可愛かった。
堪能したねってことで、帰ることに。仙石のバス停まで、来た道を歩いて20分。寝不足と疲れで、これから40分立ちっぱなしかあと暗い顔になっていたら、なんと二人とも座れた。バスに揺られてうとうとしていたら、あっという間に小田原に到着。さらにすぐ小田原始発の電車が到着したので座って帰る。全てが上手くいって最高だ。旅行の神様に感謝した。
帰宅して居間に行くと部屋は全く乱れておらず、胸を撫で下ろす。買ったばかりのランプを割られていたら笑うしかないよねと話していたのに。我が家の猫達は天才だねと言いながら、撫でくりまわした。六太には逃げられた。
荷物の片付けやらお茶やら風呂やら日記をざっと書いたりやらして、22時半まで起きてから、体力の限界!と言って就寝。楽しい旅行だったと反芻することもなく一瞬で意識を手放した。