なかしましほさんのクッキー教室に行ってきたよ


なかしましほさんのクッキー教室に参加してきました。たまたま申し込み開始を知ってたまたま申し込めたのだけど、開始5分で埋まってしまったらしいので私は運が良かったです。

申し込み完了後、黒ごまクッキーをつくってくるようにという宿題が出されたので、焼きムラありまくりな我が家のオーブンレンジ(これがいやで焼き菓子から遠のいていた)を稼動させ、四苦八苦しながら焼いて持って行きました。

右はついでに作ったココナッツレモンメレンゲ

こういう教室は初めてなので、宿題以外なにも持っていかなかったら、他の参加者全員がエプロン着用、メモ帳にペンがテーブルに置かれており、大変場違いな気持ちに…。そもそもエプロンを持っていない。タオルハンカチをジーパンのポケットにつっこみ、メモはiPhoneの手書きメモを慌てて検索してインストールという有様…。こんな時でもすぐアプリを入れられないアイフォーンはアイフォーンじゃないんです!

なかしまさんのクッキーはバターをつかわず菜種油をつかうレシピで、材料はシンプルかつものすごく早く出来るのが特徴なので、普段のおやつにぴったり。でも菜種油を粉になじませる過程で10秒くらいという説明が毎回不安になっていた。私はスポンジケーキやシフォンケーキ、その他手で粉を触らない焼き菓子は失敗したことがないけれど、手で触る生地、たとえばタルトやスコーン、クッキーは力を入れすぎるせいか苦手意識がある。だから宿題の出来をみてもらうのにちょっと緊張……。なかしまさんに味見をしてもらって「よくできてる」とお褒めのことばをいただき感激しつつも、やっぱり粉と油の塩梅がよくわからない…というわけで、教室が始まりました。

教室ではマンツーマンでつくり方を教えてもらいながら自分で作ることができたので、コツなどがとてもよく理解できてとってもためになりました。

私の手書きメモによるとこうです。

◆作業工程について

  • 油は粉の中心に落とす。油を入れたらぐるぐる猫の手で米をとぐように。底に油がたまるのでよくすくってまぜること。一旦手のそぼろを落とす。
  • 油を掻き取るときは大さじ一杯ずつ。大さじは底が深いものが良い。
  • 油を入れたあとそぼろ状にほぐしていくときは、上から下にパパパパッと落とす感じで。
  • 水分は散らしながら入れる。まず1.8杯くらいで様子をみながら。
  • 生地をまとめるときは折りたたむよりは、ボウルの掃除をするようにまとめていくと余分な力が入らない。こねたらだめ。力を抜いて必要以上に混ぜない。こねたり力を入れすぎると硬くなる。
  • 水分を入れすぎたらラップを当てて麺棒で伸ばす。粉は足さないこと。
  • 水分が足りないときは手に水をとりほぐすように全体になじませる。
  • 伸ばす前に四角く形を整える。まとまった生地はべとつかずサラッと、でもしっとり。真ん中から伸ばして厚さを均一に。黒ごまクッキーは1.5mmくらいの厚さ。
  • 油や水分が良く混ざっていると、出来上がりはサクサクパイのようになる。
  • 黒ごま → 白ごまで代用○、すりごま△(水分が難しいが粉を減らすなどして調節)
  • 豆乳 → 水で代用○(ただし豆乳をたっぷり使うレシピの場合は代用不可)
  • 豆乳にするとコクが出てパリっとする。無調整豆乳がなく調整豆乳しかない場合は水のほうが良い。
  • 30分で焦げるなら10度下げたり、手前が焦げるなら向きを変える。しっかり焼くために時間は変えず度数を下げる。

◆材料について

  • 薄力粉は国産(なかしまさんはドルチェ)なるべくポストハーベストフリーが良い。全粒粉は薄力粉タイプを使用(なかしまさんは富澤商店のものを使用)。全粒粉は風味と食感のために使っている。グラハムは香ばしすぎるのであまりおすすめしない。
  • 油は自分がおいしいと思うものを使う。太白胡麻油もおすすめ。パリっとしたきれいな焼き上がりになる。オリーブオイルやグレープシードオイルでもOK。
  • 砂糖はきび砂糖、甜菜糖。きび砂糖は南の植物なので身体を冷やしやすく、甜菜糖は北海道の植物なので冷やしにくい。三温糖は上白糖のカラメル部分、精製されていないナチュラルな砂糖ではないので注意。
  • チョコレートはビターがおすすめ(なかしまさんはピープルツリーのものを使用)。チョコチップは乳化剤など色々入っているので使わない。板チョコをざくっと切って入れるのが良い。
  • ドライフルーツは油や砂糖、塩がついていないものを使う。

◆道具について

  • オーブンはガス、コンベクションタイプ。工房で使っているのは業務用のRinnai。電気のでも良いが癖を知ることが大事。同じものをなんども焼いてムラを確認。家庭用ではデロンギのコンベクションがおすすめ(なかしまさん自宅用に購入したそう)
  • ボウルは手が動かせる深さのあるものを(アトリエのは柳宗理だった)

と長くなってしまいましたが、これらを踏まえてなかしまさんに手取り足取りしてもらって作った黒ごまクッキーときたら!自分の宿題と食べ比べると一目瞭然。自己流で作っていたものは硬い!新たに作ったものはサックサク!まるでパイのようなサクサク感…。さらに粉と砂糖、ゴマの味と香りがぶわっと広がる…。つくり方でこうも違うものかと愕然としてしまいました。シンプルな材料だからこそ、素材の味がわかるってほんとだネ…。

教室は和気あいあいとしていて皆で試食しあって、おいしい!おいしいね!と言い合い、エプロンやメモ帳を忘れたり居心地悪かったりしたこともすべて忘れ、お料理教室って楽しい……このままほっこり系主婦クラスタの仲間入りか?などと錯覚するほど楽しかったです。

そんなこんなで、復習ということであれこれつくり続けています。


黒ごまクッキー/青のりクラッカー/人参スティック

トマト豆じゃがクラッカー/きなこ猫クッキー/スマイルクッキー

スマイルクッキーとコーヒー/白ごまショートブレッド/コーヒーくるみボール

ほうじ茶ほろほろクッキー

人参スティック、白ごまショートブレッド、スマイルクッキー、ほうじ茶ほろほろクッキーが好みでした。きなこを使うレシピはまとまりにくくて難しいのでまた挑戦したいです。