2024年7月17日(水)「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」

曇り。一時結構な雨だったらしい。少し早起きして猫らの世話、虎に翼。航一さんの「思い出にできるほど、お兄さんの死を受け入れられていなかったのでしょうね」という言葉。寅子も同じだね。

家事をして、キノシネマに向かう。横浜でみなとみらい線に乗り込み、時間通りだわ〜と呑気にしていたら車内がパッと明るくなって電車が地上を走っていた。なんと反対方向の電車に乗っていたのだ。しかも急行だから菊名まで停まらない。菊名に到着するなりダッシュで階段を駆け上がり反対側のホームで元町・中華街行に乗り換える。この時点で映画の上映開始時間まであと10分。菊名からみなとみらいのキノシネマまで10分で行けるか……?はい無理ー!でも45分くらいには着席できたので、なんとか開始直後から観ることができた。よかった……。

そんなドタバタもありつつ観たのは「ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ」。アカデミー賞の時から気になってはいたものの、キノシネマに行くための乗り換えがちょっと面倒だなあと様子見していたのだが、そろそろ公開も終わりに近づいていたようなので重い腰を上げて観てきた。

舞台は70年代の全寮制のバートン校。皆が帰省したり家族と旅行に出かけたりするクリスマス休暇が始まったが、真面目すぎて融通が利かず生徒からも教師達からも嫌われている古代史の教師ポール、成績優秀だが反抗的な生徒のアンガス、ベトナム戦争で息子を亡くしたばかりの料理長メアリーの三人だけが学校に残ることになった。衝突しあうポールとアンガス、悲しみの癒えないメアリーだったが……という話。

とてもよかった。大好きな「セントオブウーマン」のような映画かな?と思ったら、それに肉薄するか超えてくるくらい好きになった。心に傷を持っている三人が少しずつ歩み寄って尊重し合う様子が丁寧に描かれて、じんわり温かいものが心に流れ込んで優しい気持ちにさせられる。

個人的に「君は一人の人間だ」という言葉にやられた。私の母も認知症なので親が変わってしまった悲しみと戸惑いや自分もこうなるんじゃないかという恐れがあるから、子供であるアンガスの恐怖心がどれだけ大きいか想像に難くない。だから彼がポールのこの言葉でどれほど救われただろうと思うし、私も救われたような気持ちになって涙が出た。

人に対して誠実で寄り添える人でありたいと思わせてくれる映画。今の日本や世界の状況を見るにつけ、余計にこの映画が沁みるように思う。観て良かった。

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帰りはしっかり方向を確認して電車に乗る。タリーズでランチとお茶をしながら映画の感想を書き、無印と100均に寄って帰宅。風呂って出てきたら、花火の音が聞こえてきた。5年ぶりの鎌倉花火大会、無事に開催されたんだな。

夫が通院&ラーメンから帰宅したので、私は映画の感想、夫はラーメンの感想を言い合って、本日二度目の虎に翼、動画色々、FF7。無事、エアリスとデートをしましたよ。0時過ぎに就寝。

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