2022年11月23日(水)と「ザ・メニュー」

冷たい雨がザーザー降っている。前日まで天気予報を確認していたけど予報は外れなかった。そこそこ早起きをして猫らの世話と家事。今日のお昼は「サンカリー」の予約をしていたので鵠沼へ向かった。メニューは、インド各地の薬膳ミールス。東西南北、インド各地のカレーが食べられるスペシャルな内容だった。塩気は穏やかでもスパイスががっつり効いているから物足りなさはないし美味しい。しかも胃にもたれない。サンカリーのカレー大好き。

食後は、雨がひどくて散歩もできないので一旦帰宅する。郵便受けを覗くと針山さんの新しい日記本が届いていた。嬉しくてすぐ読み始める。相変わらず針山さんの文章や感性は可愛いし好きだなと思う。ホクホクと読み進めていたら、その間に夫がトイレの壁紙を色付きのものに変えていた。細かいところまで綺麗に貼られていて、さすが夫と思う。仕事が丁寧で尊敬する。私は折り鶴の嘴が綺麗に揃ったことがないくらい細かい作業が苦手だ。

夕方、時間になったので映画館に行く。今日見た映画は「ザ・メニュー」。太平洋岸の孤島にあるごく一握りの人しか予約が取れない超高級レストランを訪れたカップルのマーゴ(アニャ・テイラー=ジョイ)とタイラー(ニコラス・ホルト)。極上のコース料理が始まり、タイラーはシェフの話に感極まって涙するがマーゴは違和感を感じ……という話。

この皮肉がすごい映画だった。自分では作れないのに食べたものや観たもの感想を書き、大学はローンなしで卒業と、この映画では完全に消される側の私(富豪ではないが)。消費する者への皮肉がビシビシと突き刺さってくる。そして苦悩し狂ったクリエイターの成れの果てを描いているのもまた皮肉。見ているだけで疲れた。ハンバーガーだけが異様に美味しそうだった。イカれたニコラス・ホルトが可愛く、アニャ・テイラー=ジョイはもう本当に何に出演しても素晴らしいね。彼女の新作「フュリオサ」の公開が待ち遠しい。

映画の後は、閉店間際のデパ地下で半額になっていた寿司を買って帰宅する。夫が寿司と唐揚げとあんバタートースト2枚をペロリと平らげていてすごく頼もしかった。

なんだか急に詩が読みたくなり、本棚から茨木のり子の『詩のこころを読む』を持ってきてパラパラとめくる。学生の頃からの愛読書で、折に触れて読んできた。中でも「生きるじたばた」の章が好きだ。じたばたしているから。

ラヴィット、舞いあがれ、チェンソーマン。ワールドカップで日本がイギリスに勝ったことを速報で知り、リプレイでゴールシーンを確認した。YouTubeで動画を色々見て、2時過ぎに就寝。