伊豆へ1泊2日の旅行に行ってきました。伊豆は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の舞台のひとつでもあるし、子供の頃から何度も行って好きな土地なので、今回の旅行もとても楽しみにしていました。
宿が伊東だったので電車で行ってもよかったのですが、修善寺も見てまわりたかったためレンタカーを借りました。
1日目はまず修善寺に向かいます。朝8時過ぎに出発、10時過ぎに到着。着いてすぐ腹ごしらえということで「禅風亭なゝ番」へ。感想は、たべのみに書いたのでそちらを見てください。
食後は日枝神社をお詣りしました。日枝神社は修禅寺の鬼門に鎮守(鎮護する神様)を祀った神社だそうで、木がとても大きく立派でした。源頼朝の弟、源範頼が幽閉されたという信功院跡もあります。
2本の杉の根元が一つになっている樹齢800年以上の「夫婦杉」。縁結びや子宝のご利益があるそうです。
次に、修禅寺をお参り。修善寺と修禅寺、ぜんの字が違うのは、鎌倉時代から 「修善寺」と呼ばれていたのを鎌倉時代中期に曹洞宗に改宗し「善」を「禅」に変更したからという説があるそうです。
紅葉の緑が綺麗で、きっと秋は華やかだろうなと思いました。
左が修禅寺、右が日枝神社の御朱印です。やっぱお寺の御朱印は立派(なことが多い)ですね。
近くに源範頼のお墓があるので向かいます。ジリジリと照りつける太陽に汗だくになりましたが、NORIYORIが妙にツボって笑ってしまいました。
たどり着いた墓所は小高い丘の上にあり気持ちの良い雰囲気でした。大河ドラマを見た後あまりに気の毒で墓参りをしたいと思ったのですが、意外とすぐにそれが実現できて嬉しいです。蒲殿、安らかに…。
竹林の小径を経由して
源頼家のお墓にも行く。こちらもちゃんとした立派なお墓でした。立て看板だけの北条義時とは大違い。毎年、修善寺頼家祭りなるものが開催され、お墓を巡って供養してまわるんだとか。供養が必要な人ですもんね、わかる(わかる)。
修善寺を観光した後は、浄蓮の滝に向かいます。天城越えの歌詞でお馴染みのこの滝、日本の滝100選に選ばれているらしい。
水量も多く、なかなか立派な滝でした。涼しくて気持ち良かったし、ただひたすらに大きなものを見るというのは良いものです。
それから道の駅 天城越えに立ち寄って、ワサビソフトクリームを食べました。全く期待していなかったけど、ソフトクリーム自体ミルク感が強い美味しいソフトクリームで、そこに本ワサビの旨味とピリッと感が加わって、とても美味しかったです。
時間になったので、伊東へ移動します。
本日のお宿は星野リゾート界アンジン。初めての星野リゾートでワクワクが止まらないけど、予習したブログの記事には過度な期待は禁物的なことが書かれていたので、昂る気持ちを落ち着かせました。
駐車場に着くとホテルのスタッフが笑顔で出迎えに来てくれます。建物に入ってすぐ感染症対策の一環として消毒と検温をします。
部屋はこんな感じ。そんなに広くないけれど、二人にはちょうど良い広さでくつろげます。全室オーシャンビューですが、私が泊まった3階はちょっと低い位置にあるので道路からも丸見えな感じでした。でもまあそんなに人がいないので気になりません。
洗面所には、シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、クレンジング、洗顔料、化粧水、乳液、ボディローション、ハンドソープが用意されています。和漢コスメは肌に優しい感じでつけ心地が良く、これから界に泊まることがあったら基礎化粧品など手ぶらで行こうと思いました。あと写真を撮り忘れましたが、パジャマでも浴衣でもなく作務衣が用意されています。肌触りが良いし、館内どこでも着てOKなのも楽で良かったです。
界に必ず用意されている持ち帰って良い風呂敷。界によって色が違うらしく、アンジンは船や海がテーマなので青色なんだそうです。
インドの青鬼というビールが15〜22時に飲み放題ということで、8階にある湯上り処に行きました。
普段あまりお酒を飲まない私も今回ばかりはいただきます。めちゃくちゃ美味しかったです。ビールだけでなく、冷たいお酢のドリンクやぐり茶、アイスキャンディーも用意されていて無料です。こちらは24時間食べ飲み放題。
ビールやお茶でゆっくり過ごした後は、サッと湯に浸かって汗を流しました。風呂場にも大小のタオル、シャンプー、リンス、ボディーソープ、和漢コスメなどなど揃っているので、手ぶらで気軽に風呂に行けます。
待ちに待った夕飯の時間です。17時半と19時半の2部制だったので、17時半を選びました。
先付け。烏賊メンチ南蛮漬け。旨味がぎゅっと詰まっている食べ物だ!
煮物椀は、鮑真薯。今日はずっと冷たいものを食べてきたから温かいお椀が五臓六腑に染み渡ります。真薯がフワッと優しい味〜。
三浦按針の故郷、イギリスのアフタヌーンティーと和の融合をイメージした宝楽盛り。
お造り盛り合わせ。いつも食べている魚屋直営の和食屋と違って上品な切り方(あれはあれで美味しいし好きですが)。味もとても美味しいです。
合鴨ロース、サーモン棒寿司、つぶ貝の柔らか煮、海老と畑菜の松風、丸十おかき揚げ。どれも手が混んでいるけど優しい味付けで疲れないし、何より美味しい。
苦瓜とえんどう豆の和え物、帆立貝と若布 土佐酢ジュレ。苦瓜のほろ苦さ、若布の歯ごたえが印象に残りました。
揚げ物は、たたき海老の新挽き揚げ、鱧の薄衣揚げ、野菜(茗荷、ズッキーニ)の天麩羅。全部美味しいけど、たたき海老が特に気に入りました。うまい!
蓋物は、穴子けんちん蒸し。これも柔らかくて温かくて幸せの食べ物でした。
鰻の土鍋ご飯。これに赤出汁の味噌汁と香の物がつきます。卵ご飯がどこまでも優しくて無限に食べられそうでした。残ったら折詰にしてくれて部屋で食べることができますが、夫が完食していました笑。
界アンジン特製ぐり茶のクレームブリュレ。抹茶ではなく、ぐり茶というところが伊豆ならではですよね。最初に部屋に案内されたとき宿泊の目的を書くのですが、誕生日が近いのでお祝いのためと言ったら、デザートにお祝いのプレートをつけてくれました。言ったことを忘れていたのでびっくり!写真も撮ってくれます。軽くて食後にぴったりのデザートでした。
ドリンクは各種揃っていますが、ビールは湯上り処でたくさん飲めるし、食事内容的にも日本酒がおすすめです。
そんな感じで、全てが美味しく大満足でした!幸せな時間だった〜。
食後は目の前の海辺を散歩して、完全に日が落ちるまで海を眺めました。気軽に外出しやすいところもこの宿の好きなポイントでした。ちなみに宿のすぐそばにはローソンがあって便利です。
宿に戻り、ご当地楽「アンジン紀行」に参加します。星野リゾート界では、ご当地楽というその土地ならではの催し物を開催していて、ここアンジンでは、三浦按針の人生をたどるショートムービーを鑑賞できます。三浦按針とは、安土桃山時代の末期にオランダから日本に漂着した英国人航海士。徳川家康に気に入られて日本初の西洋式帆船を作りあげ、日本で初めてサムライになった人です。そしてちょうどこの宿があるあたりが造船場所だったそう。15分と短いけれど話がよくまとまっていてとても面白かったです。
また風呂に入って、1日目は終了です。