しあわせの雨傘


しあわせの雨傘」を観てきました。ドヌーヴのジャージ姿…まさか家政婦は見た的な内容なのか?と勝手に想像していましたがまったく違って普通にお金持ちの奥様の役でした。ですよねー。「飾り壺」と呼ばれるような家にいて特技も何もなく過ごしている奥様が夫のかわりに会社を任されて覚醒するという内容で、ドヌーヴの貫禄すさまじく、オゾン監督のドヌーヴ愛をひしひしと感じます。熟女の人生謳歌(オプションで濡れ場)という仕事を中心に選んでいる役者にメリル・ストリープがいますが、画面から滲み出る迫力が違います(キャリアも違いますが…)。ドヌーヴはメリルのようにヒャッハハーと高笑いし続けたりしません。なんだかメリルをdisる方向に話が進んでしまったのは、先日「恋するベーカリー 〜別れた夫と恋愛する場合〜」を観たからです。前々からあの何が可笑しいのかわからない場面での高笑いに戸惑っていたので、恋する〜を観たあとは頭にあの高音がこびりついてなかなか離れませんでした。

話を戻します。オゾン監督×ドヌーヴの作品では「8人の女たち」がありますが、小気味良さがアップしてハッピーな終わり方の「しあわせの雨傘」の方が私は好きです。かなり小気味良く笑わせてくれます。(ネタバレふくむので閉じます)

実はスザンヌ(ドヌーヴ)のほうがヤリマンビッチだったと知って愕然とするババン(ジェラール・ドパルデュー)のシーンは、さすがドヌーヴ様!おれたちにできない事を平然とやってのけるッそこにシビれる!あこがれるゥ!というAAが浮かぶ名シーンです。また、夫が「ただの飾り壺じゃないとわかっていた(セリフうろおぼえ)」と最後にいうところは、だからこそこのふたりは夫婦なんだな〜としみじみわかるので好きです。最後の歌は、やっぱドヌーヴ様には歌っていただいてなんぼ…という点で納得。あとファッションやインテリアが相変わらずステキ!全員とってもかわいいです。「8人の女たち」はコスチュームっぽかったですが、「しあわせの雨傘」は70年代なのですがおフランスなきれいめ70年代で真似したくなります。目にも内容にも楽しい映画でした。そんなわけで、MacBook Air 11インチ欲しい!